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2014年度第1回文学研究科FD研究会 開催報告

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2015年1月27日

安藤教授による実践報告
藤本教授によるコメント
FD研究会の様子
那須FD委員長による総括

 2015年1月14日(水)、「2014年度第1回文学研究科FD研究会 文学研究科における語学教育の展開 -大学院共通科目「アカデミック・ライティング」開設初年度の実践報告-」が全学に公開する形で実施されました。当日は、安藤 徹教授(本学文学部・「アカデミック・ライティング」担当)が講師となり、教員24名、事務職員5名の計29名が参加しました。

 文学研究科では、語学教育改革の一環として、2014年度から大学院共通科目「アカデミック・ライティング」を開設しました。また、新たに導入した「文学部生の大学院科目早期履修制度」に基づき、大学院入学試験合格者または受験予定者のうち、一定の条件を満たした文学部生の同科目受講を2014年度後期より認めています。
 本研究会では、文学研究科における語学教育改革の経緯を紹介するとともに、「アカデミック・ライティング」担当者による実践報告を通して、これからの大学院における語学教育のあり方を検討する機会としました。


【那須英勝 大学院文学研究科FD委員会委員長のコメント】
 文学研究科では2011年度から、修士課程における語学教育改革の取り組みを開始し、今年度から大学院共通科目として「アカデミック・ライティング」を開設しました。今回のFD研究会は、この科目を担当いただいた安藤 徹教授(日本語日本文学専攻)から、その初年度の実践報告をいただきました。安藤教授の報告の中でご指摘のように、文学研究科における語学教育は「ことば」を主たる対象とする人文学の学修・研究の根幹であり、特に大学院においては、日本語による高度な学術的文章作成技能の修得が不可欠です。しかし、これまで学術的文章を書く技能は、各専攻の専門科目の中での指導に任されており、研究科全体として組織的な取り組みはなされてきませんでした。その結果として、院生は高度に専門的な文章を書く能力は身に付けられても、それは汎用性に乏しいものであり、研究の成果の社会や教育の場への還元という視点からは、実用性や応用力を欠いたものになりがちです。
 この「アカデミック・ライティング」の講義は、そういった問題について十分に配慮され、人文学の領域を横断した汎用性のある文章を「書く力」を身につけることにより、院生の「考える力」の基盤を養成することに力点がおかれた受講生が自ら学術論文を書く力を身につけるだけでなく、将来、教育者として学術論文の作成指導に関わることを前提とした指導を行っておられるところもユニークな点であります。またこの講義は、これも今年度から実施されている「文学部生の大学院科目早期履修制度」の対象の科目であり、大学院進学予定者へのスキルアップの効果も期待されます。さらに今後の課題と展望として、現在文学研究科生で採用している「基礎演習T.A.」や「ALCチューター」制度の中で、この講義の受講生が、その学修成果を文学部の学生に還元するチャンスを優先的に与えることで、文学部生への学修支援の強化と、院生自身の教育力の向上を同時に進めることができることも大きく期待されます。

 
 最後に、今年度から大学院共通科目として開講された「英語(リーディング)」「英語(ライティング)」の講義担当者を代表して藤本 雅樹教授(英語英米文学専攻)からコメントを頂きましたが、文学研究科で専門領域を超えた共通科目を運営することは、学期ごとに受講生数のアンバランスが生じることと、早期履修生への配慮の必要性等さらに考慮すべき点が共通して存在することも指摘されました。これらの問題については、大学院レベルの「語学教育」の取り組みについて、教員・院生とにも理解を深めて頂き、文学研究科としてサポートする体制を整えていく努力が必要でしょう。

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