日本語日本文学専攻 教員

安藤 徹 教授

安藤 徹 教授

日本語日本文学専攻
平安朝文学・物語社会学

研究内容についてお教えください

日本の古典文学のうち、平安朝文学、とくに『源氏物語』や『紫式部日記』、『枕草子』などの散文文学を対象にして、批評理論や社会学の成果なども積極的に流用しながら、私に言う「物語社会学(Socionarratology)」の構築をめざしています。そのために、①テクストの精緻な分析、②読みの歴史についての記述、③研究・分析する〈私〉(を含む文脈)の解析、を三位一体に行う「物語分析」を実践中です。


現在の専門分野・研究内容のどのような点に魅力を感じますか

私は、「交渉」とか「節合」といった現象に興味があります。それは、異質なものとの出会いであり、相互作用であり、変化の可能性です。『源氏物語』というテクストの発する求心力と遠心力の強さは、そうした問題を考えるうえで見逃せないものでしょう。「古典中の古典」などと称されている『源氏物語』は、しかしけっして固形化したモノではなく、ダイナミックに開かれたテクストとしてつねに生成しているのです。

安藤 徹 教授2


安藤 徹 教授3

龍谷大学文学研究科の優れている点をお教えください

図書館を含めた大宮学舎の学修環境は抜群です。他大学で学んだ私が言うのですから間違いありません。また、とくに平安朝文学をはじめとする日本古典文学を学ぶ者にとって、「京都」という地の利も無視できません。ただし、恵まれていることに安住し、そのアドバンテージを活かせなければ意味がありません。しかし、そんなときにはきっと教員や仲間の院生がハッパをかけてくれます。やはり、人こそ宝です。


教員・院生の関係について

毎年4月、大学院での貴重な時間をどのように過ごしてほしいかという私なりの思いを込めた、しかしかなり即物的な「《安藤ゼミ》院生心得13ヶ条」を配付しています。あとは、院生自身が考え、実行するのみ。院生もまたひとりの独立した研究者であり、彼女らの研究をそっとサポートすることが私の役目です。ただし、院ゼミ後にときどき(しばしば?)向かう焼鳥屋では良き飲み友達、愚痴仲間です。

文学研究科への進学を考えている人に向けて一言

まじめであることと受け身であること、積極的であることと強欲であること、禁欲的であることと関心・視界を狭めること、専門的な研究に従事することと社会へのまなざしを失うこと、情理を尽くした評価と手放しの賞讃。これらのちがいに自覚的であってください。そのうえで、人文学の研究の深みに思い切ってジャンプしてみてください。ともに学びあえることを楽しみに待っています。

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