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Faculty of Letters

文学部

内手 弘太

内手 弘太
教員氏名
内手 弘太 准教授
専門分野
真宗学(真宗教学史)

研究内容を教えてください。

明治から1960年頃までの真宗教学の展開史(近代真宗教学史)を専門としています。学事史研究を基礎としつつ、近代日本に形作られていく宗教や社会、さらにはナショナリズムなどの概念に対し、真宗者たちがいかに向き合ったのかを研究しています。特に最近は、そうした諸思想の関係から浮かび上がる宗教の寛容性や暴力性の問題、あるいは両者の関係性に関心があります。

専門分野のおもしろさは何ですか。

真宗教学史とは、それぞれの時代で親鸞教義や思想がどのように学ばれ、発信されてきたのかを問う分野です。当然、そこには時代独自の問題もありますが、人間とは何か、社会とは何か、あるいは平和とは何か、そうした普遍的な問いが通底しています。時代社会のなかで悪戦苦闘した真宗者の志向や願い、そして残された課題を知ることは、現代に生きる私自身の課題を考えるヒントを与えてくれています。そこに、魅力を感じています。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

元々、本学の歴史学(仏教史)で学んでいましたが、もう少し教学をしっかリ学びたいという思いから、大学院では真宗学へ進学しました。そのため、歴史と教学が交差する真宗教学史という学問に必然と進んでいったというのが本音のところです。ただ、大学院に進学した後、指導いただいた先生や先輩方から、自分の生きる現代社会を理解し、未来社会を構想するためには、歴史的な思想の蓄積から糧を得ることが重要であると教えられました。そして、歴史的な課題などを理解するためには、しっかりとした教学理解も必要であると指導を受け、その両方を学ぶことできる真宗教学史を専門的に研究することにしました。

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