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Faculty of Letters

文学部

野呂 靖

野呂 靖
教員氏名
野呂 靖 准教授
専門分野
仏教学・日本仏教・華厳思想

研究内容を教えてください。

鎌倉時代から室町時代にかけての華厳思想について研究しています。なかでも東大寺や高山寺、根来寺などで行われた「論義」や「談義」と呼ばれる僧侶たちのディベートやディスカッションの記録に注目し、研究を進めています。また近年では、現代における宗教者の社会活動についても関心を持ち、自死(自殺)対策への取り組みや、近代以降の自死に関する宗教者の言説を調査・分析しています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

仏教というと静的でおだやかなイメージがありますが、実際には多様な考え方がぶつかりあい、ときには激しく批判しあうなど活発な議論のなかで形成されてきました。とくに私が研究している中世の僧侶たちは、全国にさまざまなネットワークを構築し、中国や朝鮮半島など東アジア各地の僧侶とも交流して新たな思想や文化を積極的にとりいれていきました。日本仏教の思想はそうした多様でダイナミックなネットワークのなかで練り上げられていったものなのです。従来知られていなかった資料の発見や思想の分析を通して、そうした僧侶たちの「知」の足跡をたどっていくことが仏教研究の最大のおもしろさです。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

華厳思想に出会ったのは大学院時代に明恵という鎌倉時代の僧侶について調べたことがきっかけです。明恵は夢の記録(夢記)を残したり、「島」に手紙を書いたりととてもユニークな人物でした。明恵に対する関心から、彼が生涯をかけて学んだ華厳思想とはどのようなものかに関心をもったことが現在の研究テーマにつながっています。明恵のユニークさをたんに明恵個人の独自性として理解するのではなく、ひろく同時代の、東アジアの仏教思想の流れのなかに位置づけていくことを目指しています。

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