
仏教聖典が歴史的にどのように形成されたのかを把握することにより、「仏教」は何を説き、何を教えようと意図しているのかという問題についての理解を深める。
アジア各地の仏教の歴史と文化を紹介し、あわせて仏教の現代的意義についても考えていく。
東アジア仏教文化圏の思想・文化について考えるときに必須のスキルとなる仏教漢文の読解力を身につける。
日本が伝えている世界でも稀な豊かで多様な宗教文化の価値や意義を遺産として認識する。
武田 志帆さん
仏教学科 4年生(京都府立洛北高等学校 出身)
中国文化への興味から、中国仏教についても学べる本ゼミを選択しました。仏教はさまざまな国や地域に伝わる過程で、土着の信仰や文化と結びついてきました。そんな中国仏教の儀礼や信仰の起源を辿り、原型を知ることはとても刺激的です。卒業論文は「武周王朝における仏教」に焦点を当て、武則天による仏教の政治的利用について研究しています。先生のアドバイスに助けられながら、研究テーマや筋道、帰着点を考えていくなかで、主体性が身につきました。