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Faculty of Letters

文学部

佐々木 大悟

佐々木 大悟
教員氏名
佐々木 大悟 教授
専門分野
浄土経典、古訳経典、浄土教理史、親鸞思想

研究内容を教えてください。

浄土真宗の根本聖典である『無量寿経』の成り立ちを研究しています。親鸞聖人がそこに最大の意義を発見し、とめどなく湧く泉として仰がれた経典です。そこにはいったい何が記されていたのか。そして、それを親鸞聖人はどのように読んでいかれたのか。それを追求することが私の課題になっています。真宗学の組織的な研究上の役割のなかにおいて、私は教理史分野のなかで、経典の成立と受容の流れを解明する役割を担っています。そのために、当時の思想背景を映し出す古い時代の漢文と日々向き合っています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

古い経典を読むときに、妨げになるのは、実は私たちが高校までで習った漢字の常識です。なぜなら、漢字(言葉)は常に変化し、私たちは、その最終版(最新版)を常識として、学習するからです。
ですから、古い時代の漢字に向き合う際には、その現在の自分の知っている常識を一旦すべて忘れることがポイントであり、そこがこの学問の面白い点です。たとえば「差」という字は、かつて「病気が癒える」という意味で使用されていました。そのことはほとんどすべての辞書に載っていません。こうしたアプローチは、いわば「常識以前」にかえり、自分を一度、「無」にする力ともいえます。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

まず前提として、阿弥陀仏や親鸞聖人と関することをやることは私の中で決まっていました。その上で、研究しているなかで漢文という言語が私にしっくりきました。また漢文のなかでも、論書でもなく、註釈でもなく、経典というものが私にはしっくりきました。理由は、漢字の経典は、翻訳テキストということあり、比較的あいまいな文法で書かれていたからです。一応それなりに法則もありますが、ある種の直観も必要で、同じ文章を何度も時間をかけて読んでいるとき、突然意味が浮かびあがってくることがあります。そういう経験に喜びを感じたため、専門にしたいと思いました。

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