- 教員氏名
- 市川 良文 准教授
- 専門分野
- アジア仏教史
研究テーマは大きく2つあります。1つは、中央アジアから中国にかけての地域で、仏教がどのように受容されたのか、またどのように他の地域へと発信されたのかに関わる研究です。もう1つは、20世紀初頭に中央アジア探検を行った大谷探検隊に関わる研究です。
関係する史料を丹念に読み解きながら研究を進めていると、あるとき史料が自ら語り出すように感じる瞬間があります。また、ときには中央アジアや中国に現地調査に出かけることもあります。フィールド調査をしてみると、史料を読むだけでは分からなかったことがみえてくることがあります。そのようなときに研究の面白さを感じます。
日本の文化に大きな影響を与えている仏教が、インドから中央アジア、さらには東アジアへと、どのように伝播したのかその諸相を研究したいと考えました。また、そのような研究の過程で、20世紀初頭に現地調査を行い、現地出土の史料をもたらした先人たちについても深く関心を持つようになり、あわせて研究したいと思いました。