- 教員氏名
- 伊藤 顕慈 実習助手
- 専門分野
- 真宗学(教義学、教学史)
徳川期における三業惑乱以前の真宗教学の研究をしています。現代へと続く宗学の基盤がかたちづくられた時代です。当時の真宗教学を明らかにすることは、彰往考来として、現代における教学的問題や課題に応じる一助になると考えています。
徳川期における学匠の一人ひとりに問題意識や学問的背景、教学を身につけてゆく過程があります。教学史という観点からですと、そうした部分に注意を払いながら、当時の生きた教学を見出してゆくことに魅力があるように思います。教義学という観点からですと、「ただ念仏して」という真宗教義の奥深さが知らされることに楽しみがあるように感じます。
「龍谷大学でしか学べないことがある。南無阿弥陀仏について学んできなさい」という父の言葉が強く印象に残っています。私が真宗学の道に進むとなった時に言われた言葉です。初心にそうした言葉がありましたので、名号について研究したいと思い、真宗行信論の研究を志す中で、徳川期の三業惑乱以前の研究領域にたどりつきました。