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Faculty of Letters

文学部

小泉 優莉菜

小泉 優莉菜
教員氏名
小泉 優莉菜 講師
専門分野
無形文化遺産/工芸芸術論

研究内容を教えてください。

私は、「物」としては形を持たないもの、つまり「無形」の文化遺産を専門としています。これは、物を作り出すワザ、保存し修復するワザ、そしてそれらを人に伝え続けようとする人間の心などが挙げられ、それは、文化遺産を考えるうえで欠くことのできない、大切な存在です。文化遺産そのものを生み出すことや、生み出された文化財を残そうとすることは、人だからこそなせる業でもあります。先人たちや日本の風土が培ってきた心を学び、次の世代に受け継ぐにはどうすれは良いのかを一緒に考えていきましょう。

専門分野のおもしろさは何ですか。

様々なフィールドで、人々の思考に触れることができることだと考えています。ぜひ皆さんも学生だからこそ体験できる経験、感じられる感性を大切にして、「実物と触れ合う」「現地に赴く」ということをしていただき、ご自身の全身の感覚で様々な文化財を体感する機会を持っていただけると嬉しいです。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

私がこの無形文化遺産を専門とするようになったのは、大学2年時の「音楽文化論」という一つの授業がきっかけでした。現代社会の中で「かくれキリシタン信仰」を続けている人々がいることを知り、彼らの信仰の姿や心について、のめり込むようにして学びだしたのが、私と無形文化遺産の出会いでした。江戸期の宣教師や信者の心性史を、残された古文書から研究するために、イタリアへの留学を行ったことも、研究の幅を広げてくれました。
留学先では、信仰についての研究他に、当時はまだまだ自身の専門とは言い切れなかった、教会建築や、現地の工芸作品やその技術と毎日のように触れることで、結果的には、自分の専門領域の幅を広げることにもつながりました。

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