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Faculty of Letters

文学部

鍋島 直樹

鍋島 直樹

研究内容を教えてください。

専門分野は、真宗教義学、実践真宗学であり、親鸞における生死観と救い、愛別離苦への姿勢、医療と社会福祉と仏教の協力によって苦悩をかかえた人々に向き合う「ビハーラ活動」と「臨床宗教師」の理論と実践の統合的研究、仏教の縁起的生命観と生命倫理、宮沢賢治、金子みすゞ、中村久子などの宗教的人生観の研究です。死の前で不安を抱える人、愛する人との別離の悲しみにある方々の心に届くような仏教死生観と救済観の研究に取り組んでいます。

専門分野のおもしろさは何ですか。

私自身をはじめ、あらゆるものははかなく移り変わっていきます。誰しも孤独さや寂しさをかかえながら生きています。生きづらさ、老い、病気、死の苦しみ、愛別離苦などの悲しみに、仏教や浄土教の先師、そして親鸞がどのように向き合ったかについて学ぶことができます。真宗学は、小さな世界で生きている私にとって、自分を見つめさせてくれるものであり、生死の迷いを超えた真実の生き方を教えてくれるものです。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

幼少期から、お寺や仏像が好きで、古都のお寺によく参拝しました。大学院に進学した時、母が難病になり、迷惑をかけてすまないと悩みを打ち明けてくれました。私は経典を覚え、仏教を学んでいたのに、母の苦悩に答えられませんでした。自らの研究姿勢を反省し、死の不安に直面している人の心に届くような学問を志し、親鸞の死生観、愛別離苦のケアを研究しています。また、阪神淡路大震災で自坊が被災して壊れた時、本願寺や龍谷大学、世界中の方々にご支援いただきました。そのぬくもりが生きる力となり、災害などの思いもかけない悲しみに遭遇している現場に行くようになりました。宗教的実践とは「大悲に抱かれた愚者の実践」であると受けとめ、災害や戦争の悲しみに学び、心の平安と世界平和につながる研究を志しています。

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