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Faculty of Letters

文学部

中根 真

中根 真
教員氏名
中根 真 教授
専門分野
社会福祉学、保育学

研究内容を教えてください。

日本における保育の歴史です。具体的には戦前期や戦後の保育所や託児所の歴史ですが、当時の子どもの様子はもちろん、保育者や保護者の悩みや解決法などを調べていくと、現代の問題や課題の解決に通じるさまざまな発見があります。私たちは、目の前の事柄に目を奪われて近視眼的になりがちです。だからこそ、あえて過去にさかのぼって先人の経験に照らして中長期的に考えてみる「温故知新」を実践しています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

多くの人になじみのある保育所、幼稚園の思い出は大人になると忘れています。でも、自分の好奇心、ワクワクドキドキ感の源は当時の遊びや生活のなかにありました。アリの行列を辿って巣穴を探したことは観察の原体験、遊びをより楽しくするための試行錯誤や創意工夫は想像と創造の原点でした。効率性とは真逆の、ムダとムラの時間を支える社会のしくみが、いつ、どこで、どのようにデザインされてきたのか、その興味は尽きません。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

きっかけは短期大学部こども教育学科の設置申請書の作成です。この時はじめて日本の保育や幼児教育の歴史を学び、生江孝之(なまえたかゆき、1867-1958)という人物が、保育学では「昼間保育事業の先駆者」として、社会福祉学では「日本社会事業の父」として評価されていることを知りました。そこで、保育学と社会福祉学の接点に立つ生江の研究を起点にして博士論文をまとめ、現在も保育をめぐる歴史研究を続けています。

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