- 教員氏名
- 入谷 秀一 准教授
- 専門分野
- 哲学、近現代ドイツ思想史、セクシャリティ研究、物語論
フランクフルト学派とよばれる、20世紀ドイツの知識人グループ、その中でも特にアドルノやH・マルクーゼ、ホネットといった思想家の研究を行っています。最近ではセクシャリティやフェミニズム、身体論や物語論の研究も行っています。
ユダヤ系の知識人の多かったフランクフルト学派はファシズムの時代にドイツを追われ、亡命先のアメリカで商業主義と大衆社会に遭遇しました。抑圧と欲望が支配する二つの社会で揺れ動く経験を余儀なくされた彼らの思想には、現代に通ずるアクチュアリティがあります。
ドイツ現代思想のジャンルでは唯一、これから開拓するに値する分野だと思ったからです。2004年に一年間、フランクフルト大学で研究生活を送ったことも、大きなきっかけになりました。