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Faculty of Letters

文学部

佐々木 浩雄

佐々木 浩雄
教員氏名
佐々木 浩雄 教授
専門分野
体育史・スポーツ史

研究内容を教えてください。

体育・スポーツの歴史について研究しています。特に近代日本において欧米から移入された体育やスポーツがどのように展開していったかについて、国家政策や国民意識との関係性を含めて検討しています。多くの文化がそうであるように、外国から取り入れられたスポーツも日本の社会や風土にあわせて価値づけられ、国際的な動向に影響を受けながらも日本独自の発展を遂げました。日本の事例を中心としながらも、他国の状況と比較することで、イギリスやアメリカでルールを整えたスポーツがどのように世界へ広がっていったのか、日本の動向はグローバルヒストリーの中でどのように位置づけられるのかについて考えています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

健康な身体を求めることや身体を動かして遊ぶことは、人間の根源的な欲求と考えることができます。一方で、その時代、その社会に特徴づけられた体育やスポーツの考え方があり、それらを通して社会や人間のありようが見えてくるところがおもしろいと感じています。特に近代という枠組みは、体育やスポーツのあり方を劇的に変化させました。スポーツはもはや単なる遊びではなく、政治的・経済的な影響力を持つようになっています。スポーツはその時々の政治・経済・社会の状況に発展の方向を規定されますが、スポーツ自体に内在する価値や論理が社会を変革する原動力になることもあります。こうしたスポーツの可能性をこれまでの問題状況を含めて考え、豊かな社会・文化の創造・再構築につなげるための手掛かりを得ることもこの分野の大事な役割です。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

実は「体育史」や「スポーツ史」という研究領域があることは大学に入って初めて知りました。恩師の授業内容に興味をもち、その人柄に惹かれたからというのがこの領域に取り組むきっかけでした。ただ、今にして思えば、スポーツも歴史も幼い頃から好きなものであり、結果的には好きなことを追求することが仕事につながっています。

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