- 教員氏名
- 塩野﨑 信也 准教授
- 専門分野
- 西・中央アジア史、アゼルバイジャン史
現在のアゼルバイジャン共和国に該当する地域を中心に、西アジアと中央アジアの歴史を研究しています。特に専門とする時代は、18世紀から20世紀初頭にかけてです。分野に関しては特に限定しておらず、政治史・制度史・社会史・文化史など、その時々の関心に応じて、様々な研究に手を出しています。いまは、19世紀における司法制度に関する研究や、戸籍のような史料にもとづいた社会史の研究を中心に行っています。
「文明の十字路」とも呼ばれ、かつてより種々様々な人々が往来したアゼルバイジャン地域は、非常に多層的・複合的な歴史・文化を有しています。私の専門である18~20世紀初頭に関して言えば、西にオスマン帝国、南にアフシャール朝やガージャール朝といったイランの王朝、北にロシア帝国が存在し、その3つの勢力=文化圏の影響を直接・間接に受けていました。その結果生じた多面性や複雑さが、この地域の歴史を研究する上で最も面白い点です。
中学生の頃、テレビのドキュメンタリー番組で、初めて「アゼルバイジャン」という国の名を知りました。そして、この国名を聞いた瞬間、私はその音の響きの虜になってしまいました。どこか滑稽でありながらも何となく格好良く、耳慣れない響きではあるもののリズミカルでやけに耳に残る、喩えようもなく素晴らしい音の並びであると思いましたし、今でも思っています。なので、アゼルバイジャンの研究をしています。