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Faculty of Letters

文学部

内田 智子

内田 智子
教員氏名
内田 智子 准教授
専門分野
日本語学説史

研究内容を教えてください。

日本の近世後期から近代における「日本語の音声に関する研究史」が専門です。当時の学者たちは、日本語の音声に関してどんな記述をしているのか、日本の音声研究はどのように発達してきたのかを研究しています。日本では、平安時代から学者たちが音声研究を行い、独自の音声研究の方法を作り上げてきました。明治時代、西洋の音声研究の方法が入ってきたときに、伝統的な研究はどのように変わっていったのか、そして現代の音声研究はどのように作り上げられたのかを研究しています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

伝統的な学問が新しい学問と出会ったときに何が起きたのか、当時の学者たちは、西洋から取り入れた方法をどのように日本語に応用していったのかといったことに興味を持っています。また、当時はまだ現代のように学問分野が細かく分かれていません。文法の研究者が国語辞典を作ったり、英語の研究者が日本語を分析したりしています。近代は、国語が大きく変化した時代です。様々な学問分野をつなげていくことで新たな発見ができるのが魅力です。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

もともと国語が好きだったので、「日本語学」という分野を選びました。今のテーマを選んだのは、大学生の時に、「五十音図がアカサタナハマヤラワという順番である理由」を学んだのがきっかけです。五十音図は平安時代からあり、その中には音声研究の歴史がたくさん詰まっていることを知りました。近代に西洋の音声研究が入ってきても、五十音図は捨てられず、むしろ今でも重要なツールとして使われています。なぜ?なぜ?と追いかけていくうちに今のテーマに行き着きました。

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