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Faculty of Letters

文学部

手嶋 泰伸

手嶋 泰伸
教員氏名
手嶋 泰伸 講師
専門分野
日本近現代史

研究内容を教えてください。

日本近現代の政治や政治思想、行政の歴史を研究しています。海軍の視点から、大正~昭和の政治史をみてみるとどのようなことがわかるのかということから出発し、そこから当時の政治体制に関する理解にまで関心が広がり、吉野作造についても分析を行いました。最近は平沼騏一郎という政治家を中心に政治史をみていますし、関心を行政の歴史に移し、近現代の日本における国有地管理行政の歴史や、戦後日本の高等教育行政の歴史にも手を広げています。移り気な性格で、何かの拍子で少し気になると、ついつい調べ始めてしまいます。

専門分野のおもしろさは何ですか。

近代日本の海軍については、通っていた高校の卒業生に有名な海軍軍人がいたために、高校時代にその本を読んでいました。吉野作造は同じ宮城県出身の著名な政治学者です。国有地管理の研究は、通っていた高校の所在地が、もともと軍用地であったと知ったことに端を発し、戦後日本の高等教育史は、以前に高専に勤めていたことにより、その成立の歴史を調べることから始まりました。どれも、それまでの研究であまり注目されていなかったことについて、身近にある小さな縁から出発し、それまで考えられていた歴史像とは異なったものを抽出できると、その時におもしろさを感じます。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

卒業論文・修士論文・博士論文はすべて海軍をテーマとして書きましたが、学部生の時には、政治や行政の歴史にそれほど関心があったわけではなく、別のテーマで卒業論文を書こうと思っていました。ところが、構想発表を準備しなければならない時期、アルバイトで非常に忙しかったため、ついつい直前の演習の授業扱った内容と、高校時代に読んだ本の内容を広げて発表をしてしまいました。その後、研究を進めていくにしたがい、政治や行政の歴史の重要性を感じるようになり、今に至るまで続けています。あまり褒められた理由ではないのですが、何が人生を決めるのか、わからないものです。

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