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Faculty of Letters

文学部

殿内 恒

殿内 恒
教員氏名
殿内 恒 教授
専門分野
真宗学(浄土教理史、真宗教義学)

研究内容を教えてください。

最初は、浄土真宗(真宗)を開いた親鸞の思想背景として、中国の南北朝時代の祖師、曇鸞の思想から真宗学(教理史)の研究を始めました。その後、ある先生の「教理史は親鸞まで降りてこないと意味がないぞ」との言葉にも導かれ、曇鸞の思想を継承した祖師方についての研究を経て、今は教理史の手法を用いながら、親鸞の撰述をはじめとする関連文献を読み直すことにより、真宗教義とその学びのありようを研究しています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

「真宗」を学ぶことは、他の学問と違う面があります。つねに変化を余儀なくされるこの世の中で、変化しない、自身の支えとなり続ける本質がその根本にある。と同時に、その学びには、人知を超えた領域を学ぶという、学び尽くせない深さがある。絶対に変化しない、ゆるぎなく自身を支え続けると同時に、いくら学んでも新たな学びがあり続けるという、この上なく充実した知性の悦びが、「真宗」の学びにはあるのです。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

かつて、生半可な知識で「学問」の意義を見失い、懐疑にとらわれていた時期に、「真宗」にわが身を置く人たちと、その「真宗」を学ぶ場とに出会いました。その人たちと学びの場に触れる中で、「本当の意味で "学ぶ" 価値がある」と思えたのが「真宗」でした。こちらが「選んだ」というより、色々なはたらきに導かれ、出会わせてもらった中、今に至るまで大学での「学問」研究という形で、「真宗」の学びを続けています。

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