- 教員氏名
- 山本 浩樹 教授
- 専門分野
- 日本近世史
日本近世史のなかでも、比較的古い時代を中心に研究しています。中世から近世へと転換していく時代の政治過程を中心としながら、社会・経済・宗教・文化・軍事・法制など、多角的な視点から「移行期」の時代相を捉え直していくことを目標にしています。
地道に史料を読みこむ作業を続けるなかで、いくつもの新たな発見があることだと思います。その発見の多くは小さなものであっても、なかにはこれまでの通説や常識を打破するような大きな発見につながることもありえます。そう思えば、ひたすら史料を読み史料批判を繰り返すという地味な努力も、楽しいことのように思えてきます。
最初は日本中世史研究を志していました。中世は内乱期ながら人々が自由闊達に躍動した時代、近世は太平の世ながら家や村や藩などに束縛された時代というイメージもその頃にはありました(いまではそんな固定観念もだいぶ打破されてきましたが)。しかしその後、面白い史料との出会いや、恩師をはじめとする先学の導きなどさまざまあって、現在に至ります。けっこう成り行き任せにやってきました。今後また、新たな出会いがあれば、まったく違った時代の研究も始めるかも知れません。