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Faculty of Letters

文学部

三原 龍志

三原 龍志
教員氏名
三原 龍志 教授
専門分野
日本語教育

研究内容を教えてください。

文化庁の2017年度調査によると日本国内では2109機関でおよそ24万人が日本語を学習していますが、国際交流基金の2015年度調査によると海外で137の国と地域の16179機関でおよそ365万人が日本語を学んでいます。独学はもちろん国によっては初等教育機関から成人教育機関までで日本語教育が行われています。また就職や日本への留学を学習目的にしていると思いがちですが、そのような実利に関係のない環境で学習している人もいます。そのような多様な学習と教授に関して学習動機を始め学習リソースやカリキュラムなどを明らかにしたいと考えています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

エジプトのナイル川のほとりにあるお土産店の店員が日本人観光客と日本語で値段交渉したり、タイの東北地方の小さなホテルのレセプションの係が日本のアニメを見て日本語を覚えたと流暢に話しかけてくれたり、韓国では高校の若い先生が自分が高校で日本語を勉強して楽しかったので今日本語教師をしていると教えてくれたり、そんな話は珍しくなくなっています。日本語の学習経験者にとって日本語がその人の人生にどんな意味を持っているかを知ることです。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

元々は高校で国語を教えていましたが、恩師の勧めもあって20代の後半海外で日本語を教える仕事を得ました。自分の母語を外国語として捉えることによって国語と日本語の違いを考えたり、自分の言語生活を内省したりすることになりました。また、海外で日本語を学ぶ学生たちから外から見た日本の姿を教えられたり、異文化を通して多様な価値観を体験したりすることで自分の人生が豊かになった気がした、そんなことがきっかけだったように思います。

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