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Faculty of Letters

文学部

早瀬 尚子

教員氏名
早瀬 尚子 教授
専門分野
英語学・認知言語学

研究内容を教えてください。

英語の表現形式とそれに結び付いている意味や使用場面との関係について研究しています。専門的には「構文研究」と呼ばれる分野です。ある特定の表現形式を使うと話者はどのように世界を切り取って伝達していることになるのか、またその話者はどのような文脈状況にいるとわかるのか、言語が異なるとその切り取り方は異なるのか、またその表す意味は時代によってどう変化していくのか、などといったことに興味を持っています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

言語学の分野にもさまざまなアプローチがありますが、私の専門とする認知言語学は、「ことばは私たちの世界のとらえ方を反映している」と考えています。ことばを、人が文化や社会の中で使用していくものであり、その使い方をたえず学んでいくものであり、また時代により変化していくものである、ととらえていることが魅力だと思っています。また、英語と日本語の対照研究を通じて、翻訳的に対応づけられる表現も実はそれぞれに異なる知識や文化背景を担っていることが明らかになるため、異文化理解が少しずつ深まるように感じています。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

昔から、まわりの人のことばづかいの違いに興味を持っていました。「何が食べたい」と母に聞かれて「カレーでいいよ」と答えてたしなめられたり、「~さんに会えてよかった」より「~さんと会えてよかった」のほうがうれしかった、などという話を聞いたりする中で、人はことばに思いをこめていること、それをみながある程度共有していることの不思議を感じていました。認知言語学に出会ったとき、そんな私の疑問を解明してくれる手がかりを与えてくれるように思ったのが大きなきっかけです。

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