- 教員氏名
- 角谷 常子 教授
- 専門分野
- 中国古代史
中国の戦国時代から三国時代あたりを中心に勉強しています。これまでは、文書(木簡)の形式・形態とその意味、石碑を立てるのはどんな社会か、お墓にどんな画像が描かれるか、刑罰における家族の連坐、女性はどんな労働をしていたかなど、おもしろそうだと思ったことを研究しました。今、関心をもっているのは人と人の結びつき方の変化です。
一般に時代が遡るほど史料は少なくなります。従って文献史料だけでなく、考古学、地理学、農学、医学などさまざまな分野の知識を参照しなくてはならないことがあります。そうした知識を総動員して納得できる結論にたどり着いた時はうれしいものです。しかし、使い古された、誰も見向きもしない史料を、斬新な視点で見直し、新しい知見を引き出して従来の歴史像を覆す。それこそが醍醐味でしょう。私はまだ味わっていませんが。
中学時代は明治時代に興味を持っていましたが、歴史の先生の影響もあって、しだいに中国に関心をもつようになりました。なぜ古代かといわれると特に理由はありません。人間はヘンだなあ、よくわからないなあというものに魅力を感じるのではないでしょうか。